知床岬を目指す！！
| 1990年の7月、一度は行ってみたい と思っていた「知床岬」にチャレンジ しました。 普段人間は住んでおらず、いるの はヒグマ・・、 もちろん道路などなく 「山越え」「トラバース」「干潮時のみ 通れる海渡り」など多種多彩な技が お出迎えしてくれる片道２０ｋｍのコ ースです。 半島の南側の最後の集落である相 泊から、 「熊宿」のオヤジにもらった 案内図を頼りに、熊よけの鈴をつけ、 国後島を見ながらほぼ海沿いのコー スを進みました。 |
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1990/07/07 AM5:00 スタートは二人だったのです、とりあえず。 |
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| 観音岩をやっと越えた地点。これから行くコースが はるか先まで見えて、イッキにめげた。 |
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ツレが早々とリタイアをかましてくれたので よりによって単独で行くことに。 国後島がぼんやり見えた。 |
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| 最初のトラバース。ここを早くパスしないと、 次に干潮時しか渡れない地点があり、もしも 潮が満ちてきたらその場で６時間 待たなければならない！ |
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第二の難関「ペキンの鼻」の山越えを前にちょいと 休憩。この時すでに、足は痛いし、頭はもーろーと するし、水分しかのどを通らない地獄の様相。 |
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| 運よく秋味漁の準備に漁師さんが番屋に来て いたので番屋のとなりにテントをはらして もらった。 その漁師さんは「中で泊まっていけ。風呂も あるぞ」と言ってくれたが、そうすることで岬まで 行く気力がなくなりそうだったので、外に寝させ てもらった。それでも、刺身＆おにぎりをもらって しまった。 |
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満月があがってきた。漁船を見るたびに、乗せて もらって帰ろうなんて考えていた。 |
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| 知床の雪融け水があちこちで滝になって 海に流れていた。 ”くまさん”はあの山のどっかでこっちを 見ている？ |
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「あのロープを信じて登りなさい」と いうことです。 |
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| その名も「念仏岩」。これを越えなければ ならない。 |
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「カブト岩」の上。もうクマに出くわしても どうするパワーもない。 |
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| 岬はもう少しだ。ガンバレ！ |  |
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 最後の坂をよじ登ると、そこは花が咲き乱れる平たい大草原だった。 |
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| 何の「境界」なんでしょう？ |  |
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先端にはこんな人造物があり、たどりついた 者が置いていった”記念品”があった。 |
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| とうとう着いた！ |  |
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